鬱と私

私の鬱との闘病はもう10年以上になる。
最初の会社で大企業の下請けをしていて、仕事は頑張ったのだけれど所詮下請け。誰にも認めてもらえない辛さと、クライアントからのちくちくしたいじめで鬱になった。
この時には親にも理解してもらえず、休職もせず、家族に非難されながら精神科に通って薬でなんとか自分を保った。
やがて外資系に転職して、仕事はハードだが全て任せてもらえる責任感を追うことが嬉しくて鬱は治った。
海外勤務を経て日本に帰って来たら、皆ライフスタイルを持たず会社の奴隷のように働くのにびっくりした。
自分はそうはなりたくないと自分なりのライフスタイルを保っていたら、職場の人に冷たくされるようになった。
また、海外で暮らす夫との関係を保つ行く自信がなくなり、じわじわと鬱になっていった。
さらに仕事での無茶振りのせいで完膚無きままに壊れた。それが1年半前。
半年休職して、半年間の復職プログラムでなんとか業務は出来るようになったが、鬱に理解の無いメンバーに尻をたたかれ、カッターナイフで頸動脈をかき切ろうとナイフを用意するも偶然机の裏に落としてしまい未遂。今思えば神の采配。
結局再度休職したところ、「業務に耐えられない」と判断され解雇。鬱のことはまたしても親に言っていなかったため、無職になったことも隠している状態。
離職票には「休職からの復帰の可能性が少ないため」と書かれたが、私は会社が私を巧く使えなかっただけだと思っている。